キャプテンシーとは何か?川崎F小林悠・谷口彰悟が中村憲剛を見て思うこと
【川崎フロンターレ】小林悠選手×谷口彰悟選手 特別対談!①
中村憲剛選手とは違うキャプテン像
――そんな中村選手から託されたキャプテンという重みをどう
感じていますか?
小林 最初は空回りじゃないですけど、「チームのために、チームのために!」という気持ちが強すぎて、自分の成績も下げていたんです。そういうキャプテンの重みを成績が振るわない言い訳にもしていた気もします。
――第16節まで4得点。確かにエースとしては少々物足りない成績でしたが、後半戦は大爆発(第17節~31節で15得点)。何か気持ちの変化があったんですか?
小林 「チームのために守備をしなきゃ」とか「全体を見渡して」…とか。でも、それは(ボランチである)憲剛さんのやり方で。言っても俺はフォワードですからね。もっと「俺が、俺が!」でもよかった。今は吹っ切れて、「自分はフォワードだからゴールを決める」。それで「みんなもついて来てくれる」と思っています。背中で示すというか…そんなふうに思えるようになってきましたね。
谷口 守備は僕らがやるんで、前の選手にはもっとガツガツやってほしいです。
小林 (笑)、と…後輩が生意気なことを言っていますが、実際、もっと決められるチャンスはあったと思いますし、ガツガツやっていきたいですね。